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3次元・2次元の推しの話から日常の話まで

藤田和日郎のホワイト使いが素晴らしすぎてただただ見惚れた

西武池袋本店別館で行われている藤田和日郎原画展に行ってきた。

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藤田先生の原画展が開催されると聞いた時、これはなんとしても行きたいと思った。
藤田先生の漫画家デビューの少し後に生まれた若輩者ゆえ、昔からのファンというわけではない。
初めて読んだ藤田作品は『黒博物館 ゴースト アンド レディ』。
藤田先生の長い漫画家活動から見ればわりと最近の作品だ。
当時読んでいた週刊モーニングで連載が始まったのがきっかけだった。
圧倒的な画力と話の面白さに引き込まれ毎週楽しみに読んで、単行本も買った。
(単行本の装丁がまためちゃくちゃ良い)
黒博物館 ゴーストアンドレディ


その『黒博物館 ゴースト アンド レディ』の連載が終わって少しした頃、同作の作画の様子がNHKの番組『浦沢直樹の漫勉』で取り上げられていた。

www.nhk.or.jp

あの迫力溢れる絵はこうやって生み出されていたのかという感動を覚えた。
そしてこの度、デビュー30周年を記念して原画展をやるという。
藤田先生の生原画が観られる原画展に行かない理由がなかった。


会期中唯一の土日ということで会場はなかなかの混雑だった。
私含め、原画に顔を近づけて細部まで観ている人が多いように感じた。

生で観る藤田先生の原画に、本当にただただ見惚れるばかりだった。
鼻の調子が思わしくなくマスクをして行ったのだが、マスクがなかったら口をぽかんと開けて呆けた顔を晒すことになっていたと思うので、マスクがあって本当によかった。
(晒したところで皆原画に夢中で人の顔など見ていなかっただろうと思うが)


会場内の原画は撮影可とのことだったので色々と撮らせてもらったが、撮ったものを見返しても現物と全然違う。
技術のない私のスマホ撮影というのもあるが、どんなに腕の良い人が性能の良いカメラで撮ったとしても、肉眼で観ないことには本当の凄さは伝わらないと思う。

単行本の表紙に使われたカラー原画もたくさん展示されていたので、いくつか並べてみる。

双亡亭壊すべし

双亡亭壊すべし(6) (少年サンデーコミックス)
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双亡亭壊すべし (7) (少年サンデーコミックス)
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ああ、伝わらない、伝わらない。
藤田先生のホワイトの使い方が好きでそれを中心に接写で撮ってはみたものの、現物とはまるで違う。
藤田先生の絵は線の運びや色使いも本当に魅力的なのだが、やはりこのホワイトの活かし方がたまらなく好きだ。


そしてカラー原画だけでなく、モノクロの生原稿でも、本当にホワイト使いが凄い。
うまく言葉に出来ないけれど、する必要もないと思う。

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双亡亭壊すべし』を読んでいた時に「これをアナログで……!?」と思っていたシーンの原稿もあって、個人的にこれを観られたのがすごく嬉しかった。

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会期が11月20日(火)までと終了が迫っているので、興味のある方は是非足を運んでほしい。
ちなみに入場料は大人800円。
あれだけの原画を観られてこの値段は正直安いと思う。

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アナログ・デジタル問わず、画材問わず、絵を描いている人には是非観てほしい原画展だ。

最近三次元にかまけてばかりいたが、やっぱり二次元も良いものだ。