気が向く時しか気が向かない

3次元・2次元の推しの話から日常の話まで

似ているようでなぜか違う収入源としての歌とブログ

カラオケが好きだ。
ここしばらく歌いに行けていないが、友達と行くのも一人で行くのも好きだ。
(カラオケには最近も行っているのだが、最近カラオケですることと言えばもっぱらBlu-ray鑑賞会で、久しくカラオケで歌を歌っていない)

カラオケで歌を歌うことに関して、「歌手になりたいわけでもないのになんで歌うの?」などと誰かに言われたことはない。
きっと、言われたことのある人も言ったことのある人もあまりいないだろう。

逆にプロの歌手に対して、「歌で金を稼ごうだなんて卑しい」などと言う人もあまりいないと思う。
ファンが同じCDを何枚も何枚も買ってしまうような付加価値を付ける商戦に対して卑しいと言う人ならいるかとは思う。
しかし、歌を仕事にして食べていく歌手という職業自体を否定する人はそういない気がする。
(身内がそれを目指すことに反対する等の話は別とした、根本的なその職業の存在そのものの否定)
少なくとも好きな歌手がいる人は、その歌手に今後も活動してもらう為に、たくさん活躍してしっかり稼いでほしいと思っているのではないだろうか。


歌に限った話ではなく、素人が娯楽として楽しむ一方で、プロが仕事としてそれで収入を得ているというコンテンツは世の中に溢れている。
趣味から始めて仕事にするという人もいると思うが、必ずしも趣味の延長上に仕事があるわけでもない。

休日に趣味として草野球をするサラリーマンが、プロ野球選手に対して「野球で金をもらうなんて卑しい奴らだ!」なんてことはおそらく言わない。
(飲み会の酔った席でなら冗談程度にそういった発言が出ないとも言い切れないが)

同じコンテンツを、趣味として楽しむ人もいれば、仕事として稼ぐのに使っている人もいる。
そのどちらもあっていいはずだし、どちらかがもう一方の存在を否定するというのはきっとおかしな話だ。


ところが、ブログというコンテンツに関しては、少しおかしなことになっている空気を感じる。

歌に関してはそんなことを言う人いないだろうと思えた台詞が、歌をブログに置き換えてみるとなんだか有り得そうな台詞になる。
「収益化しているわけじゃないのになんでブログを書くの?」だとか「ブログで金を稼ごうだなんて卑しい」だとか、言われたり言ったりしたことがあるわけではないが、そう言う人がいてもあまり驚かないなと思う。
それこそコンテンツがコンテンツなので、そんな内容の記事があるのではないかなと思ってしまう。

私は素人の娯楽としてブログを書いている側で、今のところアフィリエイト等のブログを収益化する仕組みを一切使っていない。
ブログで稼いでいる人から見たら、稼げもしないブログを書いているのが馬鹿らしく見えるかもしれない。


歌もブログも、趣味程度に歌うだけ・書くだけなら、誰でも簡単に手を出すことが出来る。
しかしそれで食べていこうとするのはとても難しい。
歌で・ブログで生計を立てられる人というのは、ほんの一握りだと思う。

そういった点で歌とブログはとても似ているのに、なぜ前述のような違いがあるのか。
と言っても私が実際に見聞きしたわけではないので、その違いというのも私の勝手なイメージに過ぎないかもしれない。
過ぎないにしても、私がどうしてそのような違いをイメージしてしまうのか。


その要因として浮かんだのは、歌に比べてブログはプロと素人のフィールドが近いということだ。

歌の場合、歌手はライブやコンサート、歌番組等で仕事として歌を歌い、収入を得ている。
対して素人が歌を歌う場といえば、その多くはカラオケだと思う。
もちろん、アマチュアでバンドを組んだりして、プロでなくてもステージで歌を披露する人もいるが、アマチュアの立場でプロの歌手と同じ規模のステージに立てるわけではない。

カラオケで歌っている素人が、はたまた文化祭のステージで歌う軽音楽部のボーカルが、「私も歌を歌っているのに、歌を歌っている歌手のように金をもらえないのはなんでだ!」と怒り出すことはまずないだろう。

ブログの場合、プロブロガーと言われるようなブログで生計を立てている人は、ブログを書いてその広告収入で収入を得ている。
それに対して収益化していないブログを趣味として綴っている素人も多くいる。

それらのブログの中身はさておきその形態だけを見た時、そこにカラオケボックスと東京ドームのステージ程の違いはなく、どちらも同じネットの海を漂うひとつのURLだ。
同じはてなブログなのに、片や月に云十万を稼ぎ、片や収益が全く発生しない、ということがある。

それが歌とブログの大きな違いではないだろうか。


「収益化しているわけじゃないのになんでブログを書くの?」だとか「ブログで金を稼ごうだなんて卑しい」だとか、言われたり言ったりしたことがあるわけではない、と先に述べた。
しかし、趣味としてブログを書いている私が「ブログで金を稼ごうだなんて卑しい」なんて台詞を挙げた時点で、お前がそう思っているからこそ浮かんだ台詞なのではないか?と思われるかもしれない。
そう思われても仕方ないが、私はブログで稼ぐことを悪だとは思っていない。

このブログは書きたいことを書きたい時に書くスタンスでやっているので、書きたい記事ではなく稼ぐ為の記事を書くというのはなんだかな、とは思う。
そんなに書きたくないことを書いたり、書きたくない時にも書いたりしなくてはいけないようなら、そんな面倒なことはしたくないというのはある。
しかしそれはやはりブログを趣味として見ている素人だから言っていられることだ。

ブログを仕事にしたいと本気で考えるなら、ただ書きたいことだけを書くのではなく読み手を意識しなくてはいけないこともあるだろうし、書きたい時にしか書かないようでは収益は大きくなっていかないと思う。

書きたいことだけ書いて生計を立てられるほどに稼げるというのなら、それはとても理想的だと思う。
しかしそう上手くはいかないことを考えると、ただ書きたいというだけの気持ちで自由に書くのではなく、仕事として成立させる為、稼ぐ為の記事を書いている人を馬鹿には出来ない。

歌手にしたって、全員が全員やりたい路線で歌いたい歌を歌っているかというと必ずしもそうではないと思う。
歌手がデビューする為に長きに渡る下積み時代を経験することがあるように、プロブロガーにも稼げるブログを書く為に試行錯誤した期間があるのではないだろうか。


好きなことを仕事にすることについての話題でよく耳にする「好きなら報酬が安くても頑張れるでしょ」などという暴論があるが、仕事である以上、報酬が安くていい人なんていないはずだ。
金儲けは悪、ボランティアは美徳、みたいな風潮もあるのかとは思うが、なんだかんだ言っても人は金を稼がないことには生きていけない。
何で稼ぐかと言う時に、歌手は歌を、プロブロガーはブログを仕事にしているというだけの話だ。
むしろ、歌手にしてもプロブロガーにしても、誰もが簡単に稼げるわけではないコンテンツでしっかり生計を立てているのならそれはすごいことだ。


ブログの収益化について最近読んで面白かったのは、やしろあずきさんのブログに関するこの記事だ。

staff.livedoor.blog

私の中でのやしろさんの第一印象は、Twitterでの「セフィロスで遊んでいたらお母さんに見られてた人」なので、気づけばブログでガンガン稼ぐ方になっていてすごいなあと思う。

やしろあずき@3日目東シ-43a on Twitter: "セフィロスの人形で面白い事しようと思ってたら思いっきり母親に見られてた https://t.co/Te7CO3Wvuc"

該当ツイートがもう4年も前で少し驚いた。


この記事の終着点が見えなくなってきたが、趣味としてのブログも仕事としてのブログも、みんな違ってみんないいという話だ。
ブログを趣味としている人と仕事としている人のどちらも、お互いを否定したり羨んだりするのはお門違いだ。
そんなことを胸に刻みつつ、私はこれからも気が向いた時に自分の書きたいことを書いていこうと思う。